昨晩の海外

昨晩の海外市場は、アジア時間夕方に、プーチン大統領が「部分的軍事動員を命じる」と演説で発言、予備役動員の大統領令に署名したことで、リスク回避のドル買いが強まる中、注目のFOMCで予想通り政策金利を0.75%引け上げたが、ドット・チャートの2022年末のFOMCメンバーの見通しの中央値が4.4%、2023年末が4.6%と更なる強い利上げが示唆されたことで、一段とドル買い強まった。ただ、パウエルFRB議長の記者会見で、「住宅市場は大幅に鈍化」、「労働市場がある程度鈍化する可能性はかなり高い」、「いつか利上げペースを落とすのが適切になるだろう」とハト派面の発言が見えたこと、一時3.640%まで上昇した米10年物国債利回りが3.501%まで低下したことで巻き戻しが出るも、NY株価3指数が、結局続落で引けたことで、リスクオフのムードで引ける形となった。
 ドル円は144.70まで上昇後143.40まで下落、ユーロドルは、0.9814まで下落後0.9910まで反発、ポンドドルは、1985年以来となる1.1238まで下落後1.1358まで一時反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円は141.64、ポンド円は162.23、オージー円は95.44、NZD円は84.23、カナダ円は106.93まで売りに押された。