今日の裏読み、表読み

注目のFOMCでは、政策金利の引き上げが0.75%か、1%となるか大きな焦点も0.75%に留まるなら市場予想の範囲。一方大きな注目となるのは、ドット・チャート結果で、2022年末のFF金利見通しが、ブラード・セントルイス連銀総裁が、何度も主張している3.75%から4.00%(中央値3.90%)に留まるならこれも織り込みの範囲で市場に一定の安心感を与えると見るが、ただ一部に来年に利上げが停止されるとの思惑もあって、2023年の見通しが、もし2022年末の見通しより、高いレベルとなるなら、来年もFOMCの利上げ姿勢が続くこととなり、市場は一定のショックとなりそうだ。加えてパウエルFRB議長の記者会見も注意で、FOMCの結果が予想通りに留まっても、タカ派的な発言が続くと米長期金利やドルを下支えしそうだ。
 一方経済指標としては、豪8月先行指数、英9月CBI受注動向調査、米MBA住宅ローン申請指数と8月中古住宅販売件数などが発表される。注目度の高い指標もなく、FOMCの結果発表を前に反応は無さそうだ。

 為替の戦略としては、本日はFOMCで荒れた展開となることで、思い込みは止めて、しっかりと利食いながら対応したい。
 ドル円は、最低でもFOMCを前に大きく売られる可能性は低く、早期は押し目買いから攻めても、FOMCを前に利食い場を探したい。後は結果次第となるが、基本大きめの動きでは逆張りから入っていく形となるが、もし一定の織り込みでドルに大きな利食いが出ても、翌日に続く日銀で再び円安ムードとなる可能性があることで、買い場を探すも一考となる。一方サプライズの場合、145円の上抜けの可能性はある。ただ、その場合は、大きなストップが出る可能性があり、安易に売るのは避けたい。あくまで上げ止まりを見てからなら検討課題も、下げが甘ければ買い戻しながらの対応となる。(政府・日銀の介入も、海外時間に実施されことはないので、その点は懸念する必要はない)
ユーロドルは、揉み合い気味の展開が続いているが、流石に直近レンジとなる0.99ミドルから1.00ミドルをブレイクする動きもありそう。ただ、米金利との連動性は円ほど高くないことで、その場合も0.9900と1.0100レベルでは、逆張りで臨んでみたい。またポンドドルも、直近では1.13ミドルから1.14ミドルに動きで、このブレイクに注目となるが、引き続き長期的には、ポンドドルの買い場との認識は変わらない。1.13レベルは買いで臨んで長期保有と割り切るか、デイ・トレードなら1.14ミドルが抑えると利食い、超えても1.15や1.15ミドルでは利食いや売り狙い。1.1590をストップに対応したい。 
一方クロス円は、ストレートが荒れる日は取引をひかえたい。ただ、大きめの動きでは、ストレートのラグで動くので、絶好の逆張りとなる。ストレートを避けるなら、クロス円では、こういったチャンスのみのトレードも検討するのも面白い。