今日の裏読み、表読み

昨晩は介入に対する警戒感から、円に買い戻しが強まった。ただ、実際介入が実施されるのかは、懐疑的に見方も多い。また現状145円が抑える相場であり、このレベルで無理して介入する必要はないと思われる。あくまで再度145円をトライする動きや超える動きでの可能性だけ、考慮しておきたい。
 本日の経済指標としては、NZ第2四半期GDP、日本の8月通関ベース貿易統計と7月第三次産業活動指数、豪8月雇用統計、独8月卸売物価指数、仏8月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏第2四半期ユーロ圏賃金・労働コストと7月貿易収支、加8月住宅着工件数、米国では、9月NY連銀製造業景気指数、8月小売売上高、9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、8月輸入・輸出物価指数、週間新規失業保険申請件数、8月鉱工業生産・設備稼働率、7月企業在庫などが発表される。
 日本の8月通関ベース貿易統計は弱い結果、豪8月雇用統計は良好な結果見えるか注目されるが、影響は限られそう。
 一方米国では、予想を上回る物価指数が、若干ショックとなっているが、本日も重要な指標が続くので注目。特に米8月小売売上高の強弱、9月NY連銀製造業景気指数、やフィラデルフィア連銀製造業景気指数の景況感指数、週間新規失業保険申請件数などの結果で、米長期金利がブレるとドルも荒れた動きとなる可能性に注意しておきたい。
 その他上海協力機構で、習近平国家主席とプーチン大統領が会談する。中国がロシアに、強い支援を与えるか注目されるが、特別金融市場に影響は与えることはなさそうだ。

 為替の戦略としては、ドル円では、昨日は145円の攻防が失敗となり、一定の調整も直近レンジの140-145円の半値レベルを維持している。この維持ではしっかりとした動きが想定される。また本日は5-10日要因もあって、早期は142.50割れをストップに買いから入っても、144円が重くなりそうで、反発ではしっかりと利食い、売りは上げ渋り場を探して検討したい。
ユーロドルは、直近イタリアの選挙に対する思惑が上値を押さえており、上昇期待もなかなか厳しい。ただ、0.99ミドルや0.99が維持されると底堅い動きが想定されることで、引き続き0.9864の直近最安値割れをバックに、押し目は買うも、上値は、既に1.0050前後が重くなることで、利食いや売り狙いとなる。ポンドドルが、ユーロよりは堅調さが見える。ストップは1.1460割れまたは、最安値圏の1.14割れにおいて、押し目は買いも、1.1590が押さえると利食い、超えても1.16ミドルなどからは、1.1748をストップに売場探し。 
一方クロス円は、昨日はドル円の下落に調整も追いかけて売るのは避けて、引き続き直近上ヒゲをバックに、十分引っ張って、戻りを売りたい。 買いはしっかりと深めの押し目待ちが安全となりそうだ。