今日の裏読み、表読み

本日は、来週のFOMCでの決定を控えて、米8月の消費者物価指数が相場の分水嶺となるか注目となる。
 一応昨日NY連銀が発表した一年先のインフレ率見通しも、2か月連続で低下したことなどから、落ち着いた結果となると楽観的だが、あくまで予想比での変化も、家賃を含むコア指数などが高止まりするようなら失望の動きも出易いことは、留意しておきたい。
 その他経済指標としては、日本の7-9月期法人企業景気予測調査と8月国内企業物価指数、豪9月ウエストパック消費者信頼感指数とNAB企業景況感・信頼感指数、独8月消費者物価指数・改定値、英8月雇用統計、独・ユーロ圏9月ZEW景況感調査などが発表される。
 注目は、英雇用統計は結果次第、独・ユーロ圏9月ZEW景況感調査で、前回より改善が見込まれているが、引き続きマイナスはマイナスで、天然ガスの供給不安は残り、ユーロ相場の圧迫要因となる可能性には注目したい。
 また、本日も30年物国債の入札が実施されるが、米CPIの結果を受けてどういった反応を示すか、注視しておきたい。

 為替の戦略としては、米CPI次第で、荒れた動きが想定されるので注意が必要となるが、ただ、既に弱めの結果が想定されており、予想を上回る強い結果の方が、ショックが大きくなることは留意しておきたい。
ドル円は、昨日比較的大きく動いたが、金曜日のレンジ144.12から141.51の中心値となる142.82で引けていることもあって、これを挟んだ動きとなるか注目した。基本は大きめの動きがあれば、逆張りとなるが、金曜日のレンジをストップとして対応したい。
 ユーロドルは、一時上昇を強めるもやはりやれやれの売りが出易い状況。ただ、既に下値つきの可能性が高まっており、しっかりと悪目があれば買い場探し。週初のギャップからは、1.0050レベルを睨んで買い下がりたい。ストップは1.0032割れとするか、パリティまで買い下がるなら、ストップは0.9930割れなどが理想的となる。ただターゲットは、1.0198が上値を抑えると利食い優先。ポンドドルは、昨日の高値はピーク感が強く、早期は1.1711をストップに売場探しから、1.16が維持されると利食いや買、このストップは1.1550割れなどで対応するか、こういった位置から1.15を買うなら1.1460割れをストップに検討したい。
一方クロス円は、今日はストレートの動きで荒れることで、様子見となるが、総じて高い位置にあって、上値を追いは避けた。あくまで深めの押し目があれば、買い場を探したい。