今日の裏読み、表読み

米雇用統計の発表も終わり、レイバーデーを明けると例年、相場に一定の方向感が出て来るか注目される。ただ、今週の材料的には、ECB理事会、パウエルFRB議長の発言機会、米ISM総合指数、各国の貿易収支やGDPの改定値などが焦点となるが、来週の米CPIや再来週のFOMCを睨むと、まだ時期尚早感が残るのかもしれない。ともかく、米FRBのタカ派姿勢を睨んで、米長期金利や株価の動向を睨んで、神経質な展開を想定して対応したい。
 本日の経済指標としては、豪第2四半期企業在庫、中国の8月財新サービス業PMI、スイス第2四半期GDP、トルコ8月消費者・生産者物価指数、ユーロ圏英8月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏7月小売売上高などが発表される。
 NY市場の休場もあって、動きが鈍い可能性はあり、中国8月財新サービス業PMI、ユーロ圏のサービス業PMIや小売売上高など弱い結果がリスクだが、指標結果に対する反応は織り込みでの範囲に留まりそうだ。  その他、英与党保守党党首選の結果発表では、トラス外相が勝利する見通しとなっており、その通りの場合、早朝から売り込まれているポンド相場に、噂で売って、事実で買い戻しの動きが強まるか注目したい。またOPECプラス閣僚級会合では、今回何か決定が下されるかは不透明だが少なくとも増産が発表され可能性は低く、原油価格に下支えとなるか注目だが、大きな影響はなさそうだ。

 為替の戦略としては、ドル円は、引き続き140円台を買う気はせず、基本はあくまで深押しがあれば買いを狙う形。買いは139.80台が焦点だが、割れると139円ミドルぐらいまであるので注意。買いのストップは139円割れ。売りは本日の戻り高値や140.80を睨んで、上げ渋りでは検討したい。
 ユーロドルは、不当目に0.99が支える状況だが、一方戻りは鈍く、今週のECBを睨むと、どこかで0.99を押しつぶすこともありそう。0.99前半を買うのは難しく、割れる動きを待って買い場を探したい。それまでは大きめの戻りでは売りから入って、軽く抜くスタンスが良いかもしれない。ストップは、1.0079や1.0090越えでの対応なる。ポンドドルは、保守党の党首選を睨んで早朝から仕掛け売りが出ているが、過去早朝のポンドのギャップの動きは、幻に終わることも多く、ここは慎重に中期目線で買い場を探したい。ただ、吹けば売り狙いで、ストップは1.1596、1.1654、1.17越えなどの順次置いて検討する形。
一方クロス円は、まちまちの展開も、総じて上値を見ている可能性もあり、あくまで大き目な動きがあれば、逆張りで臨んで、しっかりと利食いながら対応したい。