今日の裏読み、表読み

昨晩は、みずほ銀行が「日銀に預けている当座預金の一部にマイナス金利が適用された」と発表したが円売りを誘っているが、これ自体は資金繰りのテクニカルな問題、また、既に三菱UFJなども過去に適用を受けており、若干過剰反応なことは留意しておきたい。
 本日金融政策としては、NZ準備銀行が政策金利を公表する。0.50%の利上げが想定されており、これは一定の織り込みで、今後の利上げ姿勢にタカ派姿勢が見えるとNZドル相場を支えそうだが、サプライズは利上げ幅が縮小されるようなケースとなる。また、米FOMC議事録では、9月の利上げに向けて、一定のヒントが出て来るかだが、この時点で次の利上げ幅まで決定することはなく、経済指標ンの動向次第と示される程度か?その場合、その後のCPIやWPIが落ち着きを見せており、市場が、事前にあまりタカ派の期待感を強めるなら、発表後の巻き戻しの動きに注意しておきたい。
 経済指標としては、NZ第2四半期卸売物価指数、日本の7月通関ベース貿易統計と6月機械受注、豪7月先行指数と第2四半期賃金・コスト指数、英7月消費者物価指数と小売物価指数、ユーロ圏第2四半期GDP・改定値、米国では、MBA住宅ローン申請指数、7月小売売上高と6月企業在庫などが発表される。
 注目としては、日本の7月通関ベース貿易統計は、弱い結果は一定の織り込みもあり、逆にサプライズ的に強いと円の買戻しにつながり易い。また、英7月消費者物価指数と小売物価指数は、強い結果が想定されるが、その場合利上げ期待より、スタフグレーション懸念が高まるなら、逆にポンド売りで反応する可能性に注意。
 一方米国では、やはり7月小売売上高が焦点。弱めの経済指標が続く中、予想を下回ると市場に一定のインパクトを与える見通し。結果後の米長期金利や株価の動向には、細心の注目を払って対応したい。
 
 為替の戦略としては、今日は米小売売上高やFOMC議事録が、サプライズとなると荒れるので注意して対応したい。
ドル円は、昨日は案外上昇も更に上値を追う状況とも見えず、仲値に向けての反発では、売り狙いから、深押し買いを基本としたい。後は指標の結果次第だが、強気弱気のどちらが見えても、その場合逆らう動きは避けておきたい。 
 ユーロドルは、引き続き一定の下値つきは確認しており、当面レンジ的な展開を想定している。押し目は買い狙いで、ストップは1.0097割れとして、1.01方向への調整で買い下がるも、上値は1.02台が重くなるなら利食いで、売りは1.0269越えなどで検討したい。またポンドドルも同様で、下値は1.20を睨んで買い狙い、上値は1.2150越えなどを睨んで利食い、売りもこれをストップに検討する形。 
一方クロス円は、ストレートが荒れるとテクニカルからブレて動くので、あくまで大きめの動きが出た場合のみ、修正を狙った逆張り戦略から、しっかりと利食いながら対応したい。