今日の裏読み、表読み

昨晩は米CPIを受けて、大きくドル売りが強まった。ただ、それでも米10年物国債利回りは、2.50%を下回ったわけでもなく、引き続き高いインフレを睨むと過剰反応気味。また、本日は、米国の7月卸売物価指数が発表されるが、こちらが強いとまたぞろ逆の展開も想定して対応したい。
 一方週間新規失業保険申請件数は、先週の強い米7月雇用統計を受けて、一時ドル買いを強めたが、こちらはこちらで増加傾向が見えており、弱い結果がドルの巻き戻しにつながり易い。
 そうなると卸売物価指数のドル買いと週間新規失業保険申請件数でのドル売りと判断が金石混合となって、案外動けないかもしれない。ともかく昨日のレンジから離れる展開は想定しないで対応したい。
 その他では、本邦の休場で、アジア時間の動意は薄くなるが、特に本邦輸入からの円売りが出難いことは留意しておきたい。また米30年物国債の入札が予定されており、米7月CPIを受けて、米長期金利がどういった展開となるかも焦点を当てて対応したい。

 為替の戦略としては、ドル円は、米CPIを受けて、直近相場139.39-130.41の半値134.90の±3円の下限を示現しており、更に突っ込む状況ではなく、昨日の安値をバックに押し目は買い、ただ、上値は既に134.35のそれ以前の安値は重くなりそうで、利食いや売り狙いとなる。 
 ユーロドルは、久々にレンジの上限を越えたが、上値追いは避けて、あくまで押し目があれば買い場探し。早期は1.0369をバックに戻り売りからも検討したい。ただ、下値は逆にそれまでの高値圏となる1.0248-54レベルが支えると強い可能性は留意しておきたい。またポンドドルも同様となるが、上値は1.2278-94ゾーンをストップ、下値は1.20割れをストップに、逆張りとなるが、一応1.21が支えると堅調で買い狙い。 
一方クロス円は、まちまちの動きだが、ドル円が132-134円レンジを想定すると、これに合わせて逆張りで考えたい。