昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米6月貿易赤字は、3か月連続で赤字額が減少したが、週間規失業保険申請件数や失業保険継続受給者数が、予想より悪化したことで、ドル売りが優勢となった。また、中国軍が発射した弾道ミサイル5発が日本の排他的経済水域内に落下したことを受けて、岸防衛大臣が臨時記者会見で「我が国の安全保障、国民の安全に関わる重大な問題。強く非難する」と表明、防衛省は「中国軍が発射したミサイルは台湾本島上空を飛翔したものと推察する」と発表、米政府が、サル痘で公衆衛生上の緊急事態を宣言したこともあって、リスク回避の動きも伴った。
 ドル円は、134.43を高値に米10年物国債利回りが、2.745%から2.656%まで低下したこともあって、132.76までじり安となり、ユーロドルは1.0254まで買い戻された。またポンドドルは、英中銀が予想通りに政策金利を1.75%に引き上げたことで、一時1.2217まで上昇したが、議事録で、10-12月にはCPIが13%に上昇、リセッション入りするとの見方が示されたことで、1.2065まで売りに押されたが、その後は反発気味に推移した。
 一方クロス円では、NY株価3指数がまちまちの展開となったが、ユーロ円は136.92まで反発後135.65まで一時下落、ポンド円は163.93まで反発後161.12まで下落後も安値圏で推移、オージー円は93.81から92.53、NZD円は84.76から83.65まで下落、カナダ円は原油先物価格が80ドル台まで下落したこともあり、104.72から103.31まで売りに押された。