今日の裏読み、表読み

昨晩はドルの売り戻しが優勢となったが、総じて週末の雇用統計を控えて、神経質な展開が続いている。今日も株価や米長期金利の動向で右往左往する展開を想定したい。
 金融政策としては、インド中銀と英中銀が政策金利を公表する。両行とも利上げが想定されるが、予想を上回る利上げや更なる追加利上げの可能性が示唆されるか焦点。サプライズがあれば、一定の買い戻し要因となるので、注目となるが、想定範囲内なら織り込みもあって、逆に売られる展開には注意して対応したい。
 経済指標としては、豪6月貿易収支、独6月製造業新規受注、英7月建設業PMI、加6月住宅建設許可件数と貿易収支、米国では、6月貿易収支、7月チャレンジャー人員削減予定数と週間新規失業保険申請件数などが発表される。
 注目は、週末の米雇用統計の発表を控えて、チャレンジャー人員削減予定数と週間新規失業保険申請件数の結果が焦点となる。週間新規失業保険申請件数に関しては、直近数週に渡って予想を上回っており、普段はあまり材料視されないが、チャレンジャー人員削減予定数も増加傾向が見えている。週末の雇用統計では、未だ堅調が想定されるが、弱い結果が続くなら週末の非農業部門雇用者数に対する思惑が高まりそう。
 その他、ASEAN外相会議は、あまり影響は無さそう。ECB経済報告は、厳しいユーロ圏の経済状況が示される見通しも相場の反応は限られる見通しとなる。

 為替の戦略としては、ドル円は、反発気味だが上値は追いづらく、あくまで買いは押し目待ち。132.28の戻り安値を睨んで、133円方向への調整から買い場を探したい。一方上値は昨晩の高値134.55が押さえると利食い優先や売り狙い。超えても、135円は再度売り場を探したい。 
 ユーロドルは、直近レンジの上抜けトライも、やはり上値は重く調整を強めているが、基本はレンジの範囲なので、逆張り戦略。買いのストップは1.0097割れ、売りのストップは1.0294越えで、あくまで動きがあればトライしたい。一方ポンドドルは、英MPCの結果で荒れた動きとなるが、サプライズ的なタカ派が見えない場合、利上げをしても結果は売られそう。1.2294をストップに、1.2200-50など売り場を探したい。一方下値は1.21や1.2063が維持されると買い戻しや買いも、割れるなら1.20前後を待って買い狙いたい。この場合のストップはh1.1964や1.1938割れ。
またクロス円は、しっかりとした展開だが、上値も追いづらい。大きめの戻りでは売場を探すも、下げが甘ければ利食いながら対応で、買いは直近安値を前に、良い押し目があれば狙いたい。