昨晩の海外

昨晩の海外市場は、ペロシ米下院議長の訪台に向けて、中国の過激な報復行動に対する懸念も、ペロシ議長が無事に台湾に到着したことで、リスクオフの動きに巻き戻しが優勢となった。米10年物国債利回りが、2.516%から2.772%まで反発、エバンズ・シカゴ連銀総裁が「9月会合での0.50%の利上げは合理的だが、0.75%でも問題ない」、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁が「FRBのインフレ対策は終了からほど遠い」などと述べたことも、ドルの買い戻し、円の売り戻しを誘った。尚、王毅中国外相は、「ペロシ米下院議長の台湾訪問は重大な結果をもたらす」と警告、中国人民解放軍が、台湾東部の海域でミサイル試射を実施、加えて「4-7日に軍事演習を実施する」と表明していることから、安心するのは時期尚早かもしれない。
 ドル円は、133.16まで上昇、ユーロドルは1.0167まで下落、ポンドドルは1.2242から1.2165まで売りに押された。
 一方クロス円は、米株価3指数が軟調な動きも、買い戻しが優勢。ユーロ円が135.41、ポンド円は162.01、オージー円は92.18、NZD円は83.34、カナダ円が103.49まで買い戻された。