今日の裏読み、表読み

本日金融政策としては、豪準備銀行が政策金利を公表する。0.50%の利上げ想定されており、これは織り込みも更なる強い利上げ姿勢が示されるか焦点となる。ただ、米経済に減速感も見えており、ハト派的な見解が見えた場合、豪ドル売りに繋がる可能性には留意しておきたい。
 経済指標としては、豪6月住宅建設・民間住宅着工許可件数、豪6月居住用・投資用住宅ローン、英7月ネーションワイド住宅価格、スイスでは、7月・第3四半期SECO消費者信頼感指数と7月製造業PMI、米6月JOLTS求人件数などが発表される。
 大きな材料はないが、スイスの指標は、インフレを受けてスイス中銀が利上げ姿勢を強めており、弱い結果がフラン売りに繋がるか注目。また米国のJOLTS求人件数は、普段あまり影響はないが、週末の雇用統計の発表を控えて、直近の弱い米企業決算と絡めると、弱い結果が出る可能性に注意しておきたい。
 その他、エバンズ・シカゴ連銀総裁やメスター・クリーブランド連銀総裁の発言機会があるが、7月のFOMCで0.75%の利上げ実施された後、9月以降の姿勢に関して、何か発言があると相場が反応する可能性があるが、特にハト派的な発言が出た場合、米長期金利の押し下げにつながるので注意しておきたい。

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、戻りが大分重くなっているが、日足のチャートからは、そろそろ雲の下限となる131.27に迫る動きとなっており、一旦下支えされるか大きな注目となる。従って、このレベルまでは慎重に買い下がって、ストップは131円割れなどで対応。長期で持つなら130円まで買い下がる形。ただ、戻りは重くなりそうで、既に132円が抑えると弱く、超えても132.40-77ゾーンの戻り高値圏ではやれやれの売りが出易く、デイトレード・ベースでは、利食いや133円までは売り狙い。売りのストップは133.60越え。 
 ユーロドルは、直近レンジの上抜けトライの雰囲気も、上値は追えず、あくまでしっかりと押し目を待って買い狙い。1.0180-1.0220ゾーンなどは理想的。一方上値は、1.0278の戻り高値や日足の基準線1.0284が押さえると利食いや売り狙い。超えて順張りを検討しても、1.0349-66のそれ以前の安値、1.0400が押さえると利食いや売り狙い。このストップは1.0450越えなどで対応したい。
 また、ポンドドルも、1.23を前に上値追いは避けて、早期は売り狙いも検討されるが、押し目があれば1.2100-50方向への調整で買い場を探して、ストップはできれば1.2063割れ。ターゲットは、1.23を越えないなら利食いとなる。
 一方クロス円は、突っ込み売りは避けて、大きめの戻りでは売場を探したい。