今日の裏読み、表読み

今週は、2四半期連続のマイナス成長で、米経済の景気減速が指摘される中、景況感を見る上で重要なISM両指標や米雇用統計が発表される。
 経済指標の結果次第だが、特にイエレン財務長官やパウエル議長が、リセッション入りを否定する中、雇用の堅調さを要因としていることから、今週の米7月雇用統計に結果は重要となりそう。雇用がしっかりとしていれば、米長期金利に一定の巻き戻しも出るだろうが、もし弱い結果となった場合、リスクオフの動きが広がり易ことは、留意しておきたい。
 本日の経済指標としては、NZ6月住宅建設許可件数、中7月財新製造業PMI、独6月小売売上高、ユーロ圏各国と英国の7月製造業PMI・改定値、ユーロ圏6月失業率、米国では、7月製造業PMI・改定値とISM製造業景況指数が発表される。
 中国、ユーロ圏や英国のPMIは、総じて弱めが出ても影響が少なそうだが、ISM製造業景況指数の結果は大きな焦点。週末の雇用統計を前に、思惑が高まるか注目したい。
 その他、特別な注目材料はなく、米長期金利や株価を睨んだ展開が続きそうだ。

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、一旦調整も下げ止まりを見せているが、金曜日のレンジとなる134.68から132.51を睨むとこの半値が133.60となることで、この位置が上値を抑えると弱く、超えるならこのレンジ相場は想定して対応となる。基本はこのレンジの上下限をストップとして、早期は押し目買いから、133.60を越えないなら利食いや売り狙い。超えると順張り的も、再度売り直し場を検討したい。
 ユーロドルは、一旦の下値つきから揉み合いが継続しており、逆張り的な戦略となるが、下値は1.0096割れをストップに買っても、上値は1.0254-78、日足の基準線1.0284が押さえると利食いや売り狙い。超えて順張りを検討しても、1.0349-66のそれ以前の安値、1.0400が押さえると利食いや売り狙い。このストップは1.0450越えなどで対応したい。
 また、ポンドドルは、上値追いは避けて、1.21方向への調整で買い場を探して、ストップは1.2063割れ。ターゲットは直近高値となる1.2246を睨んだ対応となりそうだ。
 一方クロス円は、早期は金曜日の下値を睨んで、押し目買いから入っても、戻りが総じて重くなる形からは、金曜日の高値を前に、利食いや売り場探しを検討したい。