今日の裏読み、表読み

昨晩は、米長期金利の低下を受けて円の買い戻しが拡大した。10年物TNは、テクニカル的に重要な2.7%を割り込んだこともあり、今後更なる低下が起きるか注目されるが、本日は月末もあって、仲値に向けて一定の円売りが出る可能性に注目して対応したい。ただ、週末もあって、反発では円買いも出易いことは、留意して対応したい。
 経済指標としては、日銀の主な意見、日本の7月東京都区部消費者物価指数、6月失業率・有効求人倍率、6月鉱工業生産・速報値、6月小売業販売額・百貨店スーパー販売額、6月新設住宅着工戸数と7月消費者態度指数、豪第2四半期卸売物価指数と6月住宅ローン・民間部門貸付、仏・独・ユーロ圏の第2四半期GDP・速報値、スイス6月実質小売売上高と7月KOF景気先行指数、独7月失業者数・失業率、仏・ユーロ圏7月消費者物価指数・速報値、加5月月次GDP、米国では、第2四半期雇用コスト指数、6月個人所得・消費支出、7月シカゴ購買部協会景気指数とミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表される。
 材料が多く注意となるが、日本の指標の反応は限定される見通しも、強い物価指数が出た場合、日銀の緩和政策に対する疑問もあって、一定の円買いが出る可能性は残っている。注目としては、ユーロ圏各国のGDPが、弱い結果となった場合、昨日の米GDP対比で、ユーロに一定の売りが出る可能性があるかもしれないが、一方米経済指標も、弱い結果がリスクとなることで、こういった格差でドルが上下する可能性は注目したい。

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、調整が深まっており、戻りが重くなりそう。ただ、月末もあって、仲値前は、押し目買いから入って、しっかりと仲値向けての上昇では利食い優先から売り場探し。売りのストップは135.80として、135円前後から売り上がれればベターとなる。
 ユーロドルは、一旦の下値つきから揉み合いが続いており、逆張り戦略。下値は1.0096割れをストップに買っても、上値は1.0278の戻り高値や基準線の1.0284をバックに利食いや売り狙いとなる。またポンドドルは、堅い動きも上値は追えず、あくまで押し目があれば買い場探し。できれば1.2050-1.2100ゾーンなどで検討して、ストップは、1.2015割れなどで対応したい。
 一方クロス円は、突っ込み売りは出来ないが、引き続き8大きめの戻りでは、売り場を探したい。