今日の裏読み、表読み

一応今週の最大の注目となるFOMCが終了。材料出尽くし感からドルが売り戻されているが、本日もこういった展開が続くか注目となる。
経済指標としては、NZ7月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、豪6月小売売上高と第2四半期輸入・輸出物価指数、仏6月卸売物価指数、ユーロ圏7月経済信頼感・消費者信頼感・確定値、独7消費者物価指数・速報値、米国では、第2四半期GDPと個人消費・速報値、週間新規失業保険申請件数と7月カンザスシティー連銀総合指数などが発表される。
個別の指標で一定も動きはありそうだが、特に米国では、第2四半期GDPと個人消費・速報値と週間新規失業保険申請件数が焦点。FOMCで利上げが決定した直後だが、GDPなどが弱い結果となった場合、また、パウエルFRB議長は、雇用環境は良好と指摘したが、週間新規失業保険申請件数が3週連続で悪化するようなケースでは、9月の利上げペースが鈍るとの思惑につながりそう。また、本日は 米7年物国債の入札が予定されているが、結果次第で昨日割り込まなかった米10年物国債利回りが、テクニカル的に重要な2.70%を割り込むようなことがあった場合、大きなショート・カバーにつながることは留意しておきたい。
 その他、米中首脳の電話会談が予定されている。ただ、一部に懸念となっている対中関税の見直しは、議論されない指摘がされており、その場合影響は少ない見通しとなる。
 また、株価面では、アップル、アマゾン、インテルなどのIT企業の決算が発表される。米企業決算は、若干弱い結果目立ってきており、悪い結果が見えた場合、昨晩FOMCを経て、あく抜けたように見えた株価が再調整するなら、リスクオフの動きが広がり易いので注意しておきたい。

本日の為替の戦略としては、ドル円は、既に137円ミドルが押さえており、上値の重さが、確認された形。突っ込み売りは出来ず、早期は押し目買いから入っても、反発では利食い優先から売り場探し。ストップを137.46の昨日の高値において、137円方向への上昇では売りを狙って、ターゲットは136円前後の動向次第。一方買いは、この維持では検討しても、135.56を割れるようなケースからは135円もターゲットとなるので注意して対応したい。
ユーロドルは、1.01前後を守ったが、それでも1.02後半が重く、押し目は買っても、反発はで1.0278の戻り高値や基準線の1.0284をバックに利食いや売り狙いとなる。またポンドドルは、戻っているが上値は追えず、早期は昨日の高値1.2187がCapされるならこれをバックに売っても、買いはしっかりと押し目待ち。
一方クロス円は、ドル円の調整の可能性が指摘されており、突っ込み売りは出来ないが、大きめの戻りでは、売り場を探したい。