今日の裏読み、表読み

本日は、米FOMCの結果が公表されることで、荒れた動きとなるか注意して対応したい。
ただ、利上げ幅が市場の想定となる0.75%に留まるなら一定の織り込みとなるが、株価面では安心感が見えるか注目される。焦点は、声明やパウエルFRB議長の記者会見で、9月以降の利上げ姿勢に関して、何か示唆があるか注目されるが、恐らく今後の指標次第としても、0.75%以上の利上げの可能性が否定されるなら、好感する動きもありそう。その場合、米長期金利に低下圧力が高まることで、特に米10年物国債利回りに関しては、テクニカル的に2.70を割れる動きが見えた場合、大きく下落を強める可能性は留意しておきたい。
 経済指標としては、豪第2四半期消費者物価、中国の6月工業企業利益、米国では、MBA住宅ローン申請指数、6月卸売在庫、6月耐久財受注と住宅販売保留指数などが発表される。
FOMCを控えて、米経済指標に対する反応は鈍くなるが、注目は豪第2四半期消費者物価で、RBAが強い利上げ姿勢を維持する中、予想より弱い結果が見えた場合、失望の売りが出易いことは注意しておきたい。

 本日の為替の戦略としては、ドル円は、FOMCを前にショート・カバーも出易く、突っ込み売りは避けたい。一応137円から慎重に売り上がりを検討して、ストップは138円越えなどで対応する形。一方下値は、135.85-136.30ゾーンが維持されると利食いや買いも、維持出来ずにもし135.56の直近安値から135.33を割れる動きがあれば、調整は135円割れもあるかもしれない。こういった下落での買いも検討したい。
 ユーロドルは、一旦の下値つきも戻りは1.02後半が重く、一定の押し目を描いて、2番底形成ができるか焦点。早期は1.0278の戻り高値や基準線の1.0284をバックに売っても、1.0000方向への調整では利食いや買い狙い。または、1.0278-84を越える動きで順張りを考える形。その場合1.03ミドルから1.04方向への上昇期待となる。また、ポンドドルは、上値追いは出来ないが、直近安値を前に、サポートを形成しており、1.1890や1.1760をバックに、押し目があれば買い狙いとなるが、当面1.22のレジスタンスは上値を押さえられそうで利食いや売りとなる。 
 一方クロス円は、荒れる日は、ストレートの動きで、混乱が見えることで、取引は避けたいところだが、ユーロ円やポンド円は、基本大きめの戻りでは売り狙いも、下値は日足の雲の下限を睨んで、維持出来るなら買い戻しや買いも、割れるなら注意しておきたい。