今日の裏読み、表読み

昨晩は、想定外に月末・半期末のドル買いフローが強まった。これも本日は巻き戻しが出易いことは留意しておきたいが、フローの動きで荒れる展開には注意して対応したい。
 経済指標としては、日本の5月鉱工業生産・速報値、NZ6月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、豪5月住宅ローン・民間部門貸付、中国6月国家統計局製造業と非製造業PMI、独5月小売売上高、仏6月消費者物価指数・速報値、独ユーロ圏5月失業率、英第1四半期経常収支とGDP・改定値、加4月月次GDP、米5月個人所得・消費支出、週間新規失業保険申請件数と6月シカゴ購買部協会景気指数などが発表される。
 個別の結果で一定の動きが出るかは不透明だが、総じて中国のPMI、英欧の指標など弱い結果が相場を抑えるか注意となる。一方米国でも、直近弱い結果が見えているが、特に雇用に関しては、人員削減の動きも見えている。週間新規失業保険申請件数などの悪化はドルにマイナスとなりそうだ。
 その他、断定はできないが、OPECプラス閣僚級会合では、想定外に増産が発表されると原油価格の下落につながることで、ユーロや円に買い戻しの動きとなり易い。また、本日は米国債の償還も予定されており、月末・半期末のリバランスと絡めて、東京仲値やロンドン・フィキシングで、ドル売りのフローが強まるか注目したい。

本日の為替の戦略としては、ドル円は、東京時間は、仲値に向けて荒れたば動きには注意となるが、米債の利金円転が出る見通しで、早期は買ってもしっかりと仲値で利食いや売り狙い。その後は仲値を越える動きが見えると強気、逆なら弱気で見て、総じて逆張りで臨む形を想定したい。
ユーロドルやポンドドルは、引き続き半期末を睨んで、フローの動きに注目となるが、この時期は、欧州時間にドルが売られ、米国時間にドルが買われる傾向が見えることは留意しておきたい。早期は押し目買いから入っても、フィキシング後はしっかりと反発で、利食いや売り狙いとなる。 
一方クロス円も若干方向感が見えづらくなっているが、大きめ下げや戻りがあれば、逆張り場を探したい。