昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米長期金利の高止まりや月末・半期末のフローで、ドルが堅調な展開となった。米4月ケース・シラー住宅価格指数は予想を上回ったが、6月消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業景気指数が市場予想を下回り、NY株式市場に悪影響を与えた。ただ、米10年物国債利回りは、3.172%から3.258%で高止まりしたことがドルを支えた。尚、G7首脳会議では、「ウクライナ巡り直ちにロシアに圧力かけるよう中国に求める」、「ロシアの石油価格に上限設定を緊急に議論するよう閣僚に指示」、NATO首脳会議を前に、トルコが「フィンランドとスウェーデンのNATO加盟を支持」と報じられたが、相場の反応は見えなかった。
 ドル円は、136.38まで反発、ユーロドルは、カザークス・ラトビア中銀総裁が「7月の0.50%利上げは検討に価する」、ラガルドECB総裁が、「9月利上げの規模は必要に応じて大きくなる可能性も」と述べたこともあって、1.0606まで反発後1.0504まで下落、ポンドドルは1.2292から1.2181まで売りに押された。
 一方クロス円は、NY株価3指数が、中国が「外国人入国者の隔離期間を短縮する」との報道を好感してスタート、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁やウィリアムイNY連銀総裁が、米景気に楽観的な見方を示すも結局下落を強めたことで、戻り売りが優勢となった。ユーロ円は144.28を高値に143.09まで利食いに押され、ポンド円が166.95まで上昇後165.94まで下落、オージー円は94.73から94.09、NZD円は85.70から84.99、カナダ円は106.25から105.61まで売りに押された。