今日の裏読み、表読み

昨晩は、想定以上に円の買い戻しが優勢となった。ただ、押し目での買いニーズも高いが、週末もあって、本日は円の下値が堅い状況が見えるか注目したい。 
経済指標としては、日本の5月全国消費者物価指数と企業向けサービス価格指数、英5月小売売上高、独6月ifo企業景況感指数、米国では6月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値と5月新築住宅販売件数などが発表される。
注目としては、日本の物価指数で、もし強い結果見えた場合、世界的に政策金利の引き上げ競争が続く中、日銀にもプレッシャーが高まるとの見方から、円の買い戻しが出るか注意しておきたい。英小売売上高、独月ifo企業景況感指数、米ミシガン大学消費者信頼感指数や新築住宅販売件数など、総じて弱い結果が、相場を圧迫する局面もありそうだ。
その他、EU首脳会議やG7首脳会議などウクライナ情勢や中国に対する懸念などが示されても相場に対する影響はなさそう。引き続き株価や米長期金利に注目しながら、週末のポジション調整の動きにも注意しておきたい。

本日の為替の戦略としては、ドル円は、昨日一定の調整が見えたことで、反発があっても、やれやれの売りが出易そう。突っ込み売りは避けなければならないが、135円ミドルなどが抑えると売場探し。ストップは136円越えなどで対応となる。一方下値は、昨晩の安値134.27が維持されると利食い優先や買いも、割り込むなら日足の基準線の控える134.10前後から買い下がるのが良さそうだ。
ユーロドルやポンドドルは、揉み合い気味の限界が続いている。レンジのブレイクには注意しなければならないが、引き続き直近安値と高値を睨んで、逆張り的な戦略となるが、ただ、押し目は買い優先で臨みたい。
一方クロス円もドル円同様、突っ込みは避けて、大きめの戻りがあれば、売り場探しで、下げが甘ければ、利食いを優勢するスタンスを考えたい。