昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米長期金利の低下を受けて、ドルが堅調な展開となった。米10年物国債利回りは、3.283%から3.124%まで低下した。尚パウエルFRB議長の米上院銀行委員会で議会証言では、事前文章で「継続する物価上昇について、更なるサプライズが待ち受けている可能性がある」、「物価安定を回復するために、必要な措置を取ることを決意している」と示され、パウエルFRB議長は、「継続的な利上げは適切」、「利上げ決定は会合ごとに行う」、「利上げは資産価格を和らげる」、「利上げがリセッションを引き起こす可能性がある」、「ソフトランディング達成は非常に困難である」と発言し、総じて織り込みの範囲と認識され悪影響は限られた。ただ、反発してスタートしたNY株価3指数は、景気後退の懸念が残り、反落して引けている。
 ドル円は、135.69まで下落後、136.30まで反発、ユーロドルは、欧州株安や長期金利の低下を受けて、1.0469まで下落後1.0606まで反発も、予想を上回るユーロ圏6月消費者信頼感指数・速報値が上値を抑えた。また。ポンドドルも英6月消費者物価が40年ぶりの水準まで上昇、1.2162から1.2315まで買い戻された。
 一方クロス円は、ユーロ円が144.25、ポンド円は167.46、オージー円は94.70、NZD円は85.86まで反発、カナダ円は、予想を上回る加5月消費者物価指数もあって、105.55まで買い戻された。尚欧米株価の下落による悪影響は見えていない。