今日の裏読み、表読み

昨晩はNY市場の休場で、比較的静かな展開となった。今日はNY勢が戻って来ることで、一定の動きが出るか注目されるが、大きな材料もなく、明日以降パウエルFRB議長の議会証言が控えており、様子見ムードも残りそうだ。
金融政策としては、豪準備銀行の金融政策会合議事録やロウ豪準備銀行総裁の講演が焦点となるが、前回RBAは予想を上回る利上げを実施しており、更に強気姿勢が見えるか注目となる。
経済指標としては、ユーロ圏4月経常収支、英6月CBI受注動向調査、加4月小売売上高と5月新築住宅価格指数、米5月シカゴ地区連銀全米活動指数や中古住宅販売件数などが公表されるが、総じて影響は大きく見えない見通し。
ただ、要人発言の機会が今日も多いが、だいたい想定範囲の発言になる可能性が高く、影響は限定される見通し。
焦点は、高止まりが続く米長期金利や軟調なNY株価の動向となるが、これも明日以降のウエルFRB議長の議会証言次第となりそうだ。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、黒田総裁の変化もあって、一応135.59の今年の高値が上値を押さえている。引き続きこの位置を睨んでの対応となる。テクニカル的にこの位置が抑え続けるなら上値追いは厳しく、クロス円も含めて、あくまで押し目があれば買いを狙う程度で考えておくしかなさそう。一方本格的な売り攻めは、まだ時期尚早か?ともかく売っても押しが甘ければ買い戻しながら対応したい。
ユーロドルやポンドドルは、方向感が若干見えなくなってきており、デイトレードでは、引き続き近安値と高値を睨んで、逆張り気味で考えておきたい。ただ、そろそろ巻き戻しの兆候も感じられる。中期的に押し目を拾ってみるのも一考だが、ともかく直近安値を割れるなら止める前提で考えてみたい。