昨晩の海外

昨晩の海外市場は、荒れた動きも、FOMCの結果を受けて、ドルの売り戻しが優勢となった。FOMCでは、0.75%の利上げを決定、FOMCメンバーの2022年年末のFF金利予想が、3.4%となったことで、一時ドル買いとなるも、その後は、米国株価3指数が、パウエルFRB議長が「0.75%の利上げが普通になるとは予想せず」、「7月会合では、0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算が高い」、「我々はリセッションを引き起こそうとしていない」と述べたことで上昇に転じ、ドルの売り戻しで終了した。尚、米5月小売売上高や6月NY連銀製造業景気指数が予想を下回ったが影響は薄く、米10年物国債利回りは、3.444%まで反発後3.326%まで低下したことも、ドル相場を抑える要因となった。
 ドル円は、134.95まで反発後、133.50まで下落、ユーロドルは、南欧諸国の国債利回りが急上昇したことから、ECBが臨時会合を開催との報道を受けて、1.0508まで反発後、「金融政策の伝達メカニズムの機能を維持するためパンデミック緊急購入プログラムで購入した債券の満期償還金再投資に、柔軟性を適用する方針」と表明、一転欧州債利回りが大幅に低下したことで、ユーロ売りが拡大。FOMC直後に1.0359の安値まで下落後、1.0470まで反発、ポンドドルは、1.2205まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円は141.49から139.53までじり安となり、ポンド円は163.11から162.06まで下落後163.16まで反発、オージー円は93.94、NZD円は84.42まで反発、カナダ円は103.48まで一時売りに押された。