今日の裏読み、表読み

昨日は株価の反発もあって、リスク回避相場に巻き戻しが優勢となった。本日もNY株価が連騰できるか注目されるが、ただ、為替市場では、総じて揉み合い気味の展開から逸脱できるかは不透明となる。
経済指標としては、NZ第1四半期小売売上高、ユーロ圏、英米の5月製造業とサービス業PMI・速報値、米5月リッチモンド連銀・製造業総合指数や4月新築住宅販売件数などが発表される。
 ユーロ圏のPMIは、昨日ifo企業景況感指数が強かったこともあって、良好な結果は一定の織り込みで、弱い結果の方がリスクとなりそう。一方米国の指標に関しては、直近高インフレの悪影響が、経済指標に見えており、弱い結果が米長期金利の圧迫要因となるか注目。また、本日の2年債から米財務省による入札が始まる。米長期金利に関しては、一旦上げ渋りが見えているが、弱い経済指標などが米長期金利を更に押し下げるのか注目したい。
 その他バイデン大統領が、日韓を訪問しているが、本日は日米豪印の4カ国による「クアッド」首脳会合が開催される。中国に対する牽制が懸念として指摘されるが、現状特に金融市場の影響を与えることはなさそうだ。
 本日の為替の戦略としては、ドル円は、どうにか127円は維持される展開。昨日東京時間に売り込まれたのは意外感があるが、特に仲値で売りが出たことは注目しておきたい。今日こそ127円ミドルから128円ミドルを想定して、逆張り的な推移となるか注目して対応したい。
 ユーロドルは、底堅い動きも、上値を追いかける状況ではなく、慎重に売り場探しとなるが、特に重い位置としては、1.08がポイントとなることで、追いかけずにしっかりと戻りを確認しながら、一方で下値は昨日の安値1.0555が維持されると利食いや買いも検討したい。
また、ポンドドルもこの上値の1.2797に日足の基準線が控えており、これからの上値は慎重に売り場探しを検討したい。
 一方クロス円は、揉み合いを前提に対応となるが、大きめの上下の動きが見えた場合に限って、逆張りから臨んでみたい。