本日の裏読み、表読み

本日の経済指標としては、NZ4月貿易収支、日本の4月全国消費者物価指数、中国人民銀行の貸出基礎金利公表、独4月生産者物価指数、英4月小売売上高・生産者物価指数、ユーロ圏5月消費者信頼感・速報値などが発表される。
 注目としては、普段あまり材料とならないが日本の4月全国消費者物価指数が案外注目されている。物価の上昇が強まっていた場合、日銀の緩和姿勢に疑問が投げかけられるかもしれない。ただ、高い数値が出ても日銀の姿勢が簡単に変わる可能性は低く、円買いは一時的に留まりそうだ。その他では、昨日弱い米経済指標が相場に影響を与えたが、本日は米指標の発表はなく、悪影響はなさそう。また、英4月小売売上高・生産者物価指数やユーロ圏5月消費者信頼感・速報値などは結果次第だが、市場の焦点は株価や米長期金利であり、この動向次第で、相場は押し流されそうだ。
 また、週末はバイデン大統領の訪韓・訪日、G7財務相・中央銀行総裁会議やダボス会議などが予定されている。影響を与えることはさそうだが、一定の週末のポジション調整の動きには留意しておきたい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、本日は5-10日もあり、仲値に向けて一定の円売りが出るか注目される。ただ、昨晩127円は維持されたが、上値は徐々に重くなっており、128.00-50などは売り場探し。また本日起こるかは不透明だが、もし126.95を割れるとストップが出易く、次の127円トライは、買いから攻めるのは避けて置きたい。できれば次のターゲットは126円ミドルからの買い狙いとなりそうだ。
ユーロドルやポンドドルは、一旦の戻り高値から売りも、下値は支えられており、直近の下値が安値となる可能性に注目も、戻りではやれやれの売りが継続的に出る見通しで、引き続き逆張りで臨みたい。またクロス円も同様だが、株価の調整が、更に深まるなら注意しておきたい。