今日の裏読み、表読み

経済指標としては、NZ第1四半期卸売物価指数、日本の4月通関ベース貿易統計、豪4月雇用統計、欧州中央銀行理事会・議事録公表、米国では5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数、4月中古住宅販売件数と景気先行指標総合指数などが発表される。
 注目としては、日本の4月通関ベース貿易統計などに改善が見えた場合、一時的な円買いが出るか注目、豪雇用統計は良好な結果が、豪ドル相場を支えるか、ECB議事録は、7月の利上げを裏付ける内容が見えるとユーロ相場を一定支えそうだが、ある程度織り込んでおり、そういった上昇も上値は抑えられそうだ。
 その他G7や米スウェーデン・フィンランド首脳会談などの影響はないでしょう。深刻なのは株価の動向で、昨日の大下げから続落となるなら、またぞろリスクオフの動きが広がり易く、その場合質への逃避から米長期金利が大きく低下するなら、ドル円の急落という形も想定して対応したい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、昨日一定の下げが見えており、仲値に向けては本邦輸入勢から値ごろ的な買いが入り易い。早期は買いから入っても、既に129円が上値を抑えると重く、しっかりと利食いや売り狙いで臨みたい。その後は毎回仲値を上回れるか、抑えられるかだが、128円を割れる動きとなった場合、買い下がっても、127.52の安値を割れるような下落に注意。ただ、それでも買いから入れるが、最大のリスクは、4月27日の126.95の安値割れで、これを割れると本当の意味で、131.35が直近高値となりそうだ。
ユーロドルやポンドドルは、一昨日の買い戻しから昨日は売りが優勢。一定の上下をやった感じがあり、直近高値安値を睨んで、逆張り的な戦略を検討したい。またクロス円も、同様だが、リスクオフの動きを警戒する形からは、戻り売りを優先するほうが良さそうだ。