昨晩の海外

昨晩の海外市場は、注目の米4月小売売上高が、市場予想通りの結果に留まるも、自動車を除く数値が予想を上回り、前月分が大幅に上方修正されたことで、一時ドル買いを強めるも、堅調な欧米株価を受けて、リスクオン的に欧英通貨に巻き戻しが優勢となった。またパウエルFRB議長が、「経済が予測通りなら、0.50%利上げが選択肢」、「より正常な水準へ迅速に金利を引き上げている。今年の第4四半期におそらく達するだろう」と述べたが、サプライズはなく、影響は限られた。
 ドル円は、米10年物国債利回りが2.979%まで上昇を強めたこともあって129.78まで上昇後、129.07まで売りに押されたが、米長期金利の高止まりを受けて底堅い動きを続けた。また、ユーロドルは、クノット・オランダ中銀総裁が「7月会合での25BPの利上げを支持」と発言、短期金融市場でECBの年内の利上げ織り込み幅が、100BPに達したことから、7月会合での大幅利上げの可能性が意識されたことで1,0556まで上昇、ポンドドルも1.2499まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円が136.70、ポンド円は161.85まで反発、オージー円は91.18まで反発後90.35、NZD円も82.49から81.84、カナダ円も101.13を高値に100.45まで一時売りに押された。