昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米5月NY連銀製造業景気指数が、予想を大幅に下回ったこと、米10年物国債利回りが、2.9532%から2.853%まで低下したことなどから、ドルが軟調気味の展開となった。プーチン大統領が「NATOの軍事施設が、スウェーデンとフィンランドに設置された場合対抗措置を取る」と発言したが、悪影響は限られた。
 ドル円は、東京時間の安値128.70から129.62まで一時反発も上値を抑えられ、ユーロドルは、ビルロワドガロー仏中銀総裁が「弱過ぎるユーロはECBの物価安定目標に反する」と述べたこと、欧州債利回りの上昇もあって1.0439まで反発後、ユーロ圏の今年の来年のGDP見通しが引き下げられたが、1.0389を下値にこのレンジで推移、ポンドドルは、ミシェルEU大統領が「議定書に関する英国の一方的な行動は明らかに歓迎されない」、ベイリー英中銀総裁が「経済活動の落ち込みの大きさは驚き」と発言したが、悪影響は少なく1.2217から1.2323まで買い戻された。
 一方クロス円は、NY株価が堅調を維持したことで、買い戻しが優勢。ユーロ円は135.05、ポンド円は159.29、オージー円は90.19、NZD円は81.61、カナダ円は100.70まで反発した。