昨晩の海外

昨晩の海外市場は、フィンランドの大統領と首相が、NATO加盟を支持し、ロシア外務省が、これに対して「軍事技術的な対抗措置を講じざるを得ない」と警告したことで、下落を強めた欧米株価を受けて、リスクオフの動きが広がった。米4月卸売物価指数は、総じて予想より強い結果となったが、質への逃避から米10年物国債利回りは、2.815%まで低下した。尚、デーリー・サンフランシスコ連銀総裁やパウエルFRB議長が、あいついで「今後2回の会合での0.50%の利上げ」を再強調したことが、株価の下落を支えた。
 ドル円は、クロス円の売りに圧迫されて127.52まで一時下落、ユーロドルも対クロスでの売りで、2017年1月以来の1.0354まで売りに押され、ポンドドルは、英1-3月期GDP・速報値が弱い結果となったが、対ユーロでの買いに支えられて1.2166から1.2249の上下の動きに留まった。
 一方クロス円は総崩れ。ユーロ円が132.66、ポンド円は155.59、オージー円は87.31、NZD円は79.46、カナダ円は97.81まで一時大きく下落した。