今日の裏読み、表読み

昨晩は、今週の最大の焦点となる米国の4月消費者物価指数の発表を受けて、ドルが乱高下となった。指数に対する見方が分かれた結果となるが、その面では、本日発表される米4月卸売物価指数は、再度大きな注目を集めそう。
こちらの結果が、米国のインフレ懸念を助長するなら米長期金利の高止まりや株安が続く可能性に注意となるが、一方でインフレがピークアウトするとの見方につながるなら、リスク回避の動きに修正が入ることから、米長期金利相場の大きな転換点となるか注目して対応したい。
また、合わせ本日は、米30年物国債の入札が実施されるが、引き続き年末のFF金利見通しのレベル感からも現在の長期金利は、十分運用に耐えるレベルにあると見られ、物価指数のピーク感と合わせて、好調な入札が米長期金利の急落を引き起こすか注目したい。
本日の為替の戦略としては、ドル円は、現状130円を挟んで上下に荒れた展開も、米長期金利の上げ止まりを睨むと、戻り売り戦略を基本としたい。上値は、昨日の高値130.81をストップに、130円ミドル方向への反発での売り狙い。ターゲットは、昨日の安値129.45を維持すると買い戻し、割れて129円前半では、利食いや買い狙いとなるが、買いのストップは128.50割れで検討したい。 
ユーロドルは、引き続き上値が重いが、現状までの安値が下値を支えるか見て対応したい。維持では押し目は買っても、しっかりと戻りを待って売る形は続きそうだ。またポンドドルは、安値を切り下げており、やはり売りだが、追いかけて売るというより、反発があれば売り狙いで、ストップを1.24越え。ターゲットは、現状の安値や1.22のサイコロジカル前後では、利食いながら対応したい。
一方クロス円は、引き続き一旦上値を見ている感じがあり、直近高値をバックに、反発では売りながら、押しが甘ければ買い戻しながらの対応となる。