今日の裏読み、表読み

本日は、今週の最大の焦点となる米国の4月消費者物価指数が公表される。一応前年比では、前年のインフレ急騰から前回より弱めの数値が想定されている。これは当然の話であって、それより予想対比、前月比でインフレに上げ渋りが見えるか大きな注目となる。強い結果が見えた場合、米長期金利の高止まりが続くだろうが、ただ、米国の10年物の3.2%台は、既に年末のFF金利見通しと合わせても、十分運用に耐えるレベルであり、本日の10年物国債入札と合わせて、CPIの落ち着きや好調な入札が見えた場合、長期金利の急落も想定されることは、留意しておきたい。
 その他の経済指標では、豪5月ウエストパック消費者信頼感指数、中国の4月消費者・生産者物価指数、独4月消費者物価指数・改定値などが発表される。影響は少なそうで、中国の物価もロックダウンの影響であれば、反応は限定されそうだ。
本日の為替の戦略としては、昨日の仲値を見るとGW明けの輸出の売りが出ているようで、案外売りが出る時期かもしれない。また米CPIでのドル売りのチャンスを睨んで、今日はベンチャー気味だが、131.35をストップに、反発では慎重に売り上がって、ターゲットは、昨日の安値129.80を睨んで対応。維持では買い戻しも、割れるなら129円ミドルでは、利食いを優勢。一方深めの押し目は買いも狙えるが、128.50割れなどをストップに検討する形となる。 
ユーロドルやポンドドルは、引き続き上値が重いが、現状までの安値が下値を支えるか見て対応したい。維持では押し目は買っても、しっかりと戻りを待って売る形は続きそうだ。 
一方クロス円も、一旦上値を見ている感じがあり、直近高値をバックに、反発では売りながら、押しが甘ければ買い戻しながら対応したい。