今日の裏読み、表読み

昨晩は、FOMCで安心感が戻ったかと見えた相場が、一日で失望に変わっている。特に株価面では状況は深刻そうで、本日は週末もあって、リスク回避の動きが続く可能性に注意して対応したい。
 本日の経済指標としては、日本の4月東京都区部消費者物価指数、豪準備銀行・四半期金融政策報告公表、独3月鉱工業生産、英4月建設業PMI、加4月雇用統計とIvey購買部協会指数、米4月雇用統計などが発表される。
 注目はやはり米国の雇用統計となるが、非農業部門雇用者数に関しては、事前に発表されているADP雇用報告が弱い結果となっており、一時的な弱い結果リスクとなるが、それでも失業率の改善や時給の上昇があれば、ドル売りは限定されそうだ。その他普段はほとんど反応がないが、東京都区部消費者物価指数などが思わぬ強い数字となった場合、一時的な円買いにつながる可能性は、若干だが注意しておきたい。
本日の為替の戦略としては、基本は米雇用統計の発表を控えて動きづらい展開が想定されるが、ドル円に関しては、本日は日本の投資家や輸入企業が戻って来ることから、直近のパターンとなる、午前9時頃の売り、その後の仲値に向けての円売りの動きには注目して対応したい。またその後は、仲値を睨んで、これを越える動きでは、円売りが続き、抑えると円高気味となる可能性に注目したい。
レベル感としては、一応131円を超える動きを想定せず、こちらへの上昇では売り、ただ、130円が支えると利食い、割れるケースから買い下がりで考えたい。
ユーロドルやポンドドルは、調整が深まっており、安易に買いづらい。引き続き戻りを待って売るのが安全となりそう。クロス円は、株の軟調を想定すると売りが出易く、様子見しながらも、戻りがあれば売りを狙ってみたい。