本日の裏読み、表読み

昨晩の注目のFOMCでは、一定のタカ派的なスタンスが示されるも、今後の政策に対して、一定の道筋が示されたことで、安心感につながっている。ただ、それでもドル売りや米長期金利の低下は限定されており、今後も高止まりが続く米長期金利の動向や株価が、下げ止まりを見せるのかが焦点となる。
本日の注目としては、英中銀の政策金利の公表が焦点。現行の0.75%から1.00%への利上げが想定されている。これ自体は織り込みとなるが、英経済は急速なインフレの上昇を受けて、スタフグレーション懸念が高まっている。更に利上げに消極的な姿勢が示された場合、ポンドドル相場の圧迫要因となることから、声明の内容などしっかりと吟味して対応したい。
経済指標としては、豪3月住宅建設許可件数と貿易収支、中国の4月財新サービス業PMI、独3月製造業新規受注、英4月サービス業PMI・改定値、21:30 (米) 第1四半期非農業部門労働生産性・単位労働コストの速報値、週間新規失業保険申請件数などが発表される。
個別の指標が一定の影響を与えるかだが、特に中国のPMIに関しては、先週末に発表された弱い指標にも影響が限られているが、再度中国経済の減速感につながるなら、リスクオフの動きに注意しておきたい。
 本日の為替の戦略としては、ドル円は、昨日の下落が128.63で限定されており、引き続き押し目での買いが入り易い状況が続いている。ただ131.25の高値に一定の上値付き感もあり、上値は129.70-80などがCapされると弱く、130.38-48ゾーンをストップに売り狙い。ターゲットは、129円が維持されると利食いで、この位置からの買い下がりのストップは128.63となるが、割れても128.34の安値を割れるまでは、更に調整は望み薄となりそうだ。
ユーロドルやポンドドルは、一定の反発となっているが、引き続き売りが出易く、戻り売りから入るも、ユーロドルは1.0550-00ゾーン、ポンドドルは、1.2535-90ゾーンが支えると堅調で買い戻しや買い。買いのストップは直近安値において対応したい。
また、クロス円は、株の堅調が続くとしっかりとした動きとなる可能性があり、あくまで押し目があれば買い狙いも、昨晩の安値をストップに対応しながら、反発があればしっかりと利食いたい。