昨晩の海外

昨晩の海外市場は、注目のFOMCの結果発表を受けて、材料出尽くし感や株価の大幅反発を受けて、リスクオフ相場に巻き戻しのドル売り、円買いが優勢となった。FOMCでは、予想通り政策金利の0.75-1.00%へ引き上げが発表され、更にバランスシートの縮小を6月1日から開始することを決定、パウエルFRB議長が、会見冒頭で「インフレはあまりにも高い」と発言したことなどから、一時ドル買いを強めたが、その後「今後2回の会合で0.50%の利上げ議題を想定」、「中立金利は2-3%を想定」、「0.75%の利上げは積極的に検討しているものではない」と述べ一定の道筋が示されたことで、急激な引き締め懸念が後退した。米10年物国債利回りは、3.011%から2.966%まで低下し、ドルの上値を抑えた。この日発表された米経済指標としては、4月サービス業PMI・改定値が予想を上回ったが、4月ADP全米雇用報告、3月貿易収支や4月ISM非製造業指数が予想を下回ったが、相場の反応は見られなかった。
 ドル円は、130.38から128.63まで一時売りに押され、ユーロドルは、1.0511まで下落後1.0631まで反発、ポンドドルも1.2452を安値に、1.2639まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円は137.43から136.61で上下、ポンド円は161.78から163.20まで反発、オージー円が93.84は、NZD円が84.67まで反発、カナダ円は101.77から100.90まで一時売りに押された。