今日の裏読み、表読み

本日は、遂に今週の最大の注目となる米FOMCの結果が公表される。
FOMCに関しては、0.50%の利上げは100%織り込みとなっており、やはり注目はバランスシートの縮小が、今回具体的に決定されるのか、またどういった時期や金額でスタートするのか、大きな焦点となる。一応声明やパウエルFRB議長の記者会見などタカ派的な姿勢が示されると見られるが、ただ、こういった面は、既に大分織り込んでおり、「噂で買って、事実売り」の側面が見えるか注目したい。一方で株価の調整や早過ぎる米長期金利の上昇を見る限りでは、市場の強い織り込みに対して、牽制的な姿勢を示す可能性も残っている。想定以上の引き締めペースを示さない限り、その場合も、米長期金利やドルに利食いのタイミングとなる可能性には留意しておきたい。
経済指標としては、NZ第1四半期雇用統計、豪3月小売売上高、ユーロ圏4月サービス業PMI・改定値と3月小売売上高、米国では、4月ADP雇用統計、3月貿易収支、4月サービス業・総合PMI・改定値とISM非製造業・総合指数などが発表される。総じてFOMCの結果発表を前に、指標結果に対する反応が限定されると見られるが、4月ADPやISMなどが弱い結果となった場合、強い期待感が残るだけに、一時的なドル売りが出るリスクは考慮しておきたい。
 本日の為替の戦略としては、ドル円は、上下に荒れる可能性はあるが、ベンチャー的には売りを狙いたい。ただ、総じて129円から131円のレンジを想定して、大きめの動きでは逆張りで臨んでみたい。
ユーロドルやポンドドルは、反発での基本は売り狙いとなるが、現状の安値を守れるなら、早期は慎重に買いから入って、上げ渋りではしっかりと利食い、大きめ戻りを待って売り場を指したい。また、クロス円は、ストレートが荒れる日は、方向感がつかみ難く、基本は様子見となるが、株価がFOMCの結果であく抜けするなら、やはり深押しがあれば、買いから入ってみることも検討しておきたい。