本日の裏読み、表読み

ウクライナの紛争が早々と解決するはずもなく、急速に戻した株価が、再度調整を強めている。特に週末もあって、ロシアのキエフへの全面攻撃のリスクを考えると総じてリスクオフの動きは続き易そうだ。ただ、逆に攻撃が始まってしまうと、早期のキエフ陥落の確率は高く、どういった条件となるかは不透明も、早々と停戦になる可能性は高まりそう。これは不謹慎だが、株価などはこういった状況を睨んで大きく買い戻され、リスクオフ相場が大きく巻き戻す可能性があることは留意しておきたい。
本日の材料としては、カナダの雇用統計と米国ではミシガン大消費者信頼感指数が焦点となるが、カナダは比較的強い結果が続くと見て、やはりカナダドル相場を支えそう。一方ミシガンは、直近インフレの懸念が続いていることで、消費者信頼感は弱い結果もありそうだ。ただ、これも強い米経済の影響であることから、特にドル相場への影響は一過性と見ておきたい。それより再度2%台をつけた米10年物国債利回りが、来週のFOMCを睨んで上昇を強めるなら、ドル円の堅調な動きは継続する見通し。
為替の戦略としては、ドル円は、現状116.75のオプションの防戦が一旦壁となっているが、下値は116円台を回復しているが、直近高値だった116.23が逆サポートとなるなら強く、こういった下落では買い下がってみる形で、116.75を越えないなら利食い、超えるなら次の防戦ラインとなる117円を睨んで利食い場を探したい。
ユーロドルは、安値の1.0806から戻りが付いたことで、一旦このレンジで揉み合い入りが想定される。下値は1.0845-90の下支えと、上値は1.1025-75ゾーンでの逆張り的な戦略が検討されそうだ。
一方ポンドドルは、何か弱い感じが続いており、上値追いは厳しいが、流石に1.30は一旦支えられそうで、この辺は買って見ても、1.3150前後が抑えるなら利食っておきたい。 
その他オセアニア・資源国クロスが強く、こういった通貨ペアは、安易に高い感じだけで売るのは止めて置いた方が良さそうだ。