昨晩の海外

昨晩の海外市場は、前日来のドル売りが続いた。米12月卸売物価指数は、前年比で+9.7%と予想の+9.8%を若干下回り、週間新規失業保険申請件数は、23万件と予想の20万件を上回り、継続受給者数も155.9万人と予想の173.3万人を下回り、総じて弱い結果となったことで、米10年物国債利回りが1.761%から1.697%まで低下し、ドルの上値を抑えた。ただ、ブラック・アウト期間を控えて、FRB要人が次々とタカ派発言を続けたことで、上昇してスタートしたNY株価3指数が、下落に転じたことで、リスクオフの動きも見えた。
 FRB要人発言としては、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「3月までにテーパリングを完了し、0.25%の利上げを実施する可能性があり、年内は利上げを継続する公算が大きい」、ブレイナードFRB理事が、米上院銀行委員会の副議長指名公聴会で、「今年、数回の利上げとバランスシートの縮小を見込む」、バーキン・リッチモンド連銀総裁が「労働力不足は長期化する可能性」、エバンズ・シカゴ連銀総裁が「今年3回の利上げはFOMC予測の中央値と一致」と発言した。
 ドル円は114.00まで下落、ユーロドルは1.1482まで上昇後1.1447と揉み合い、ポンドドルは、1.3749まで上昇後1.3701まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は131.44から130.62、ポンド円は157.47から156.32まで下落、オージー円は83.75から83.02、NZD円は78.84から78.26、カナダ円は91.79から91.18まで売りに押された。