昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米11月ADP全米雇用報告やISM製造業景気指数が予想を上回ったが、11月製造業PMI・改定値が予想を下回り、米下院金融サービス委員会でのパウエルFRB議長の証言も前日の発言からサプライズはなく、総じて影響は限定された。ただ、午後になって、米国疾病予防管理センターが、米国で初の新型コロナウイルス・オミクロン株の感染を確認したと報じたことで、良好な米経済指標を受けて堅調に反発していたNY株価3指数がマイナス圏に沈み、米10年物国債利回りが、1.497%から1.426%まで低下したことで、リスク回避の動きが広がった。
午後発表されたベージュブックでは、「米経済活動は緩やかから穏やかなペースで拡大も、成長はサプライチェーンの混乱と労働力不足によって制約されている」と示されたが、相場の反応は見えず、ファイザーの幹部は、「来年3月下旬にもオミクロン株のワクチンを供給開始できると述べたが、リスクオフの動きを止めるには至っていない。
 ドル円は112.67まで下落、ユーロドルは、1.1303から1.1358で揉み合い、ポンドドルも1.3276から1.3352で上下した。
 一方クロス円では、ユーロ円は127.57、ポンド円が149.68、オージー円が80.15、NZD円が76.85は、カナダ円は87.88まで下落した。