昨晩の海外

昨晩の海外市場もドルが堅調な推移を続けた。米7-9月期GDP・改定値が、予想を下回るも速報より上方修正され、週間新規失業保険申請件数が51年ぶりの低水準、10月個人消費支出が31年ぶりの高水準となり、11月ミシガン大消費者信頼感指数の確報値も上方修正されたことなどから、米長期金利が上昇を強め、ドル相場を支えた。
 注目のFOMC議事録では、「高インフレがより持続的であることが証明される可能性」、「高インフレが続いた場合、資産購入のペースを調整し、参加者が現在予想しているよりも早くFF金利を引き上げる準備をする必要」と示されたが、影響は限られた。尚米10年物国債利回りは、1.691%まで上昇後、1.637%まで低下し、更なるドルの上昇を抑えた。
 ドル円は、じり高からFOMC議事録発表後115.52の高値をつけ、ユーロドルは、独社会民主党と自由民主党、緑の党が連立で合意したとの報道を受けて、一時1.1255まで反発後、予想を下回る独11月ifo企業景況感指数やバイトマン独連銀総裁が、「独経済成長が6月予測よりも減速する可能性」を指摘したこともあって、1.1186まで売りに押され、ポンドドルも1.3316まで値を下げた。
 一方クロス円はまちまちの展開。ユーロ円が128.69を安値に129.33、ポンド円も153.37から153.97まで反発、オージー円は83.16から82.84で揉み合い、NZD円は79.65から79.13まで下落、カナダ円は、原油価格の下げ止まりを受けて91.25まで反発した。