昨晩の海外

昨晩の海外市場は、揉み合い気味ながら、米長期金利の上昇を背景に、ドルが堅調を続けた。米11月製造業PMI・速報値は、予想を上回るも、サービス業や総合PMIが予想を下回り、11月リッチモンド連銀製造業景気指数が、予想比変化がなかったことで、影響は限られた。また、米10年物国債利回りは、1.667%から1.639%まで一時低下したが、7年物国債入札後1.672%まで上昇幅を広げた。一方NY株価3指数は、金利の上昇もあってナスダックが、マイナス圏での推移となるなど、まちまちの動きとなったが、影響は見えていない。
尚、バイデン大統領が、日英印中と戦略的石油備蓄の放出を決定したと発表したが、一方でOPECは、「主要国が、戦略的石油備蓄の放出をするなら、生産を抑制する可能性がある」としており、原油価格は下げ止まりを見せている。
 ドル円は、アジア夕方の高値115.15から米中の台湾海峡での衝突懸念から114.48まで売りに押された後は、米長期金利の上昇を背景に111.10まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏各国の11月製造業・サービス業PMIの速報値が、いずれも良好な結果だったことで、1.1275まで上昇後、1.1234を下値に、このレンジで推移、ポンドドルは、英11月製造業とサービス業PMIの速報値が予想上回ったが、1.3410を高値に1.3343まで一時下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が、128.90を安値に129.60、ポンド円も153.29から153.96、オージー円が82.66から83.18、NZD円が79.40から80.04、カナダ円は89.96から90.79まで上昇した。