金曜日の海外市場

金曜日の海外市場は、欧州の新型コロナウイルス感染再拡大の懸念からリスク回避の動きが強まるも、米株価が比較的堅調を維持したことで、影響は抑えられた。ウォラーFRB理事が「予想よりも早期に利上げを実施する用意を整える必要がある」、クラリダFRB副議長が「12月FOMCで、テーパリングの加速について議論することが適切となる」と発言も米長期金利の低下や米下院が1兆7500億ドル規模の気候変動・社会保障関連歳出法案を可決したこととが、株式市場を支えた。
 ドル円は、114.54まで反発後、米10年物国債利回りが、1.517%まで低下したことで、113.59まで一時下落、ユーロドルは、独保険相が「国家的な緊急事態に陥っている。ロックダウンもあり得る」と発言、オーストリアが来週からロックダウンを実施するとの報道などから1.1250まで売り込まれた後、マース独外相が「独全土のロックダウンの可能性について否定した」との報道を受けて、1.1322まで反発も上値は抑えらえた。またポンドドルは、1.3408まで下落後、1.3476まで反発し、このレンジの推移に留まった。
 一方クロス円では、ユーロ円が127.98、ポンド円が152.53、オージー円が82.18、NZD円が79.83、カナダ円は89.71まで一時下落した。