昨晩の海外

昨晩の海外市場は、主だった経済指標の発表のない中、米長期金利の低下もあって、米雇用統計後のドル買いに巻き戻しの動きが優勢となった。米10年物国債利回りは、クラリダFRB副議長が「利上げを検討するのはまだずっと先だ」と述べたことなどから1.460%まで低下したが、同時に「政策金利を引き上げる必要条件は、2022年末までに整う」と述べており、複数のFRB要人の発言やパウエルFRB議長が、景気見通しや金融政策について言及しなかったこと、3年物国債の入札の不調を受けて、1.504%まで反発したことで、更なるドル売りを抑えた。またNY株価3指数は、揃って一時最高値を更新したが、リスクオンの動きは広がっていない。
 ドル円は、113.08まで下落、ユーロドルが1.1595、ポンドドルが1.3580まで反発した。
 一方クロス円はまちまちの展開。ユーロ円は、対ポンドでの売りが圧迫し130.90まで一時下落、ポンド円は153.66まで反発、オージー円は83.90から84.11の狭いレンジで揉み合い、NZD円は81.45から80.92まで一時下落、カナダ円は90.75まで値を下げた。尚ユーロポンドは、0.8536まで下落した。