昨晩の海外

昨晩の海外市場は、特別大きな材料のない中、米長期金利が低下して始まったことで、総じてドルが軟調な展開となった。ただ、10年物国債利回りは、1.621%まで低下後、1.659%まで反転し、高止まりが続いたことで、ドル売りも限られた。また、ベージュブックでは、「米経済活動は緩やかから穏やかなペースで拡大した」、「ほとんどの地区で、商品や原材料の需要の高まりで大幅に値上がりした」と指摘、メスター・クリーブランド連銀総裁が、「利上げはすぐには実施されないだろう」と発言したが、相場の反応は見えなかった。
 ドル円は、114.08まで一時下落、ユーロドルは1.1659まで反発、ポンドドルは、英9月小売物価指数は、予想を上回ったが、消費者物価数が予想を下回り、1.3743まで下落後、1.3835まで反発した。
一方クロス円は、良好な米企業決算を受けて、堅調なNY株価を背景に、リスクオンの展開が続いた。ユーロ円は132.74まで一時下落、ポンド円は157.02まで下落後158.10まで反発、オージー円が85.49まで利食いに押された後85.98、NZD円も81.85から82.38まで反発した。またカナダ円は、加9月消費者物価指数が予想を上回り、週間原油在庫が、43.1万バレルの取り崩しとなったことで、原油価格が堅調に推移、92.35を安値に92.85まで値を上げた。