昨晩の海外

昨晩の海外市場は、軟調気味な欧米株価もあって、ドルがリスク回避的に堅調な推移となったが、米10年物国債利回りが、入札後1.361%から1.327%まで低下したこと、総じて手掛かり難からまちまちの展開で終了した。NYダウは3日続落、ナスダックは5日ぶりに反落、影響力の強いウィリアムズNY連銀総裁が、「経済が予想通り改善すれば、年内のテーパリングが適切となる可能性」、「現在資産価格は非常に高い」との発言が嫌気されて3指数ともマイナス圏で引けた。
 ドル円は、アジア夕方の高値110.45から米長期金利の低下を受けて110.14まで下落後、このレンジで上下、ユーロドルは、ECB理事会を控えてポジション調整の売りに1.1802まで下落、ポンドドルは、1.3727まで下落後、ベイリー英中銀総裁やブロードベント副総裁が、「実施するにはまだ早いが、利上げの最低条件は満たした」と発言したことで、1.3785まで反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円は、一時130.18まで下落、ポンド円は、151.47から151.97で上下、オージー円は80.98、NZD円は、78.00まで一時値を下げ、カナダ円は、カナダ中銀が政策を据え置いたことで、87.26から86.46まで下落も、このレンジで上下した。