昨晩の海外

昨晩の海外市場は、注目のECB理事会の結果を受けて、ドルが上下するも、大きな流れの変化には、つながっていない。ECB理事会では、事前に公表していた通り、フォワードガイダンスの変更を発表、インフレ率の目標を「対称的な2%」とし、一定期間オーバーシュートすることを容認する姿勢を示したことで、一時ドル売りが強まるも、ラガルドECB総裁が、「インフレは一時的に持ち直しているが、見通しは依然として低調」、「長期のインフレ期待は目標を下回っている」と述べたこともあって、その後はドルの買い戻しが優先となった。米経済指標としては、米週間新規失業保険申請件数が、41.9万件と予想の35.0万件を上回ったことや堅調な株価が、米10年物国債利回りが1.315%まで上昇後、1.233%まで小緩んだことがドルの上値を抑えた。 
 ドル円は、110.36まで反発後110.01を下値に揉み合い、ユーロドルは、1.1830まで上昇後、1.1757まで売りに押され、ポンドドルは、対ユーロでの買いもあって1.3788まで買い戻された。尚ユーロポンドは、0.8541まで下落した。
 一方クロス円では、ユーロ円は130.30まで上昇後129.49まで下落、ポンド円も151.92から151.26、オージー円は81.48から81.00で揉み合い、NZD円は76.94から76.52で上下、カナダ円は87.96から87.44での推移に留まった。