昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米6月卸売物価指数が予想を上回ったが、パウエルFRB議長の議会証言の原稿で、「FOMCは今後の数会合で債券購入の議論を継続」とするも、「インフレへの早い対応は間違いだ」との見解が示されことで、早期のテーパリング期待を高める結果とならず、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。米10年物国債利回りは、昨日の1.423%への上昇から1.363%まで低下した。またNY株3指数は、高値警戒感もあって落ち着いた動きに留まり、米地区連銀経済報告では、「米経済活動は、穏やかないし力強い成長を示した」と示されたが、反応は限定された。
 ドル円は、109.95まで売りに押され、ユーロドルは、1.3837、ポンドドルは、1.3892まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円が130.43から130.02で揉み合い、ポンド円が153.30を高値に152.24まで下落、オージー円が82.52から82.13、NZD円は77.66から77.18で上下、カナダ円は、88.67から87.85まで売りに押された。