昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米長期金利が、本日の入札を控えて上昇に転じたことで、ドル買いが先行したが、株価の堅調な上昇が続いたことで、その後は巻き戻し優勢となったが、総じて揉み合いの範囲の展開に留まった。米10年物国債利回りは、NY連銀が発表したインフレ期待が、過去最高となったこともあって1.326%から1.376%まで上昇後、3年物10年物入札結果を受けて、若干低下したが、高止まりを維持し、NY株価3指数は、良好な銀行決算もあって、連日で高値を更新した。バーキン・リッチモンド連銀総裁は、WSJのインタビューで、「テーパリング開始は、労働市場の回復次第だが、今はまだ国債購入を止めるべき時期ではない」と述べたが、反応は見られなかった。
 ドル円は、110.39まで上昇、ユーロドルは、デギンドスECB副総裁が、「景気刺激策の縮小は早急ではなく徐々に行うべき」とテーパリングに慎重な発言をしたことで、1.1880から一時1.1836まで下落、ポンドドルは1.3839まで下落後、1.3906まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円が130.45まで下落後130.99、ポンド円が152.42から153.35、オージー円は82.02から82.68、NZD円は76.52から77.13まで反発、カナダ円は、原油先物の下落を受けて、87.99まで売りに押された後、88.62まで値を回復した。