昨晩の海外

昨晩の海外市場は、メスター・クリーブランド連銀総裁が「FRBは、テーパリングのための条件をまだ満たしていない」と述べ、パウエルFRB議長の議会証言では、「FRBは予防的に利上げすることはない」、「利上げの引き金として実際のインフレを待つ」とハト派的な発言が続いたことで、直近のリスクオフの動きに巻き戻しが優勢となった。米5月中古住宅販売件数や6月リッチモンド連銀製造業景気指数は予想を上回る結果となったが、米10年物国債利回りは、1.511%から1.462%まで低下、NY株3指数は、ナスダックが最高値を更新するなど堅調に反発を続けた。
 ドル円は、クロス円の買いが下支えし110.79まで上昇、ユーロドルは、カジミール・スロバキア中銀総裁が「ECBが緩和的な金融政策を今変更する理由はない」と述べ、ユーロ圏6月消費者信頼感指数・速報値が予想より弱い結果となったが、下値を1.1881で支えて、1.1953まで反発、ポンドドルも、1.2964まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円は132.20、ポンド円は154.48、オージー円は83.66、NZD円は77.81、カナダ円は88.91まで反発した。