昨晩の海外

昨晩の海外市場は、FOMCの結果発表を控えて、様子見ムードが続いた。米経済指標としては、5月卸売物価指数や鉱工業生産・設備稼働率が予想を上回ったが、5月小売売上高やNY連銀製造業景況指数が予想を下回り、総じて影響は限定された。ただ、米10年物国債利回りが、1.513%まで上昇したことがドル相場を支えた。またNY株価3指数が、マイナスで引けたが影響は限定された。
 ドル円は、109.99から110.17と高値圏で小動き、ユーロドルは、1.2147から1.2101まで下落も、米国とEUが、ボーイングとエアバスめぐる報復関税が今後5年間停止されることが決まったことが、下値を支えた。またポンドドルは、英政府は、21日に予定していたロックダウン措置の完全解除を4週間延期したことが嫌気されて、1.4035まで一時売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円は133.68から133.27、ポンド円は155.49から154.54で揉み合い、オージー円は、G7での対中政策の協調を合意したことが嫌気されて84.53まで売りに押され、NZD円が78.27、カナダ円が90.24まで値を下げた。