昨晩の海外

昨晩の海外市場は、米5月消費者物価指数が予想通り強く、週間新規失業保険申請件数も良好となったことで、一時ドル買いが強まったが、ECBスタッフの2021年の経済成長率見通しが引き上げられ、ラガルド総裁が記者会見で、「ユーロ圏の景気見通しは3カ月前より楽観的」とタカ派的な発言をしたことに加えて、米長期金利が低下し、米株価が堅調な推移となったことで、ドルが売り直された。ただ、総じて揉み合いの範囲を逸脱できていない。米10年物国債利回りは、1.533%まで上昇後、インフレ見通しが一過性との見方や30年物国債入札が良好だったこと、1.435%まで低下した。
 ドル円は109.80まで上昇後、109.42まで売りに押され、ユーロドルは、上下に荒れたが1.2195まで上昇後、1.2144まで一時値を下げ、ポンドドルは、アジア夕方の安値1.4074から1.4172まで反発した。 
 一方クロス円では、ユーロ円は133.76、ポンド円は155.22、オージー円は85.03、NZD円は79.00、カナダ円は90.80まで一時値を上げたが、総じて高値圏は維持出来ていない。