昨晩の海外

昨晩の海外市場は、10日の米5月消費者物価指数の発表を控えて、米長期金利が低下したことで、一時ドル売りが強まったが、インフレの結果を見極めたいと更なる展開とはなっていない。米10年物国債利回りは、ショート筋の買い戻しで、1.471%まで低下後、10年物国債入札の結果を受けて1.505まで反発し、ドルの買い戻しを誘った。また、NY株価3指数は、そろってマイナス圏で引けたが、リスク回避の動きは強まっていない。
 ドル円は、109.23を安値に109.65まで反発、ユーロドルは、ECB理事会を控えて一時1.2218まで上昇後、1.2174まで下落、ポンドドルは、ホールデン英MPC委員のタカ派発言で、1.4190まで上昇後、「欧州連合は、北アイルランドとの貿易について関税や割当て面で英国を脅している」との一部報道から、対ユーロでの売りが強まり、1.4110まで値を下げた。尚ユーロポンドは0.8589から0.8638まで値を上げた。
 一方クロス円では、ユーロ円は133.63まで反発、ポンド円は154.49まで売りに押され、オージー円は84.85から84.69、NZD円は78.89から78.58の狭い動きに留まり、カナダ円は、カナダ銀行が、政策金利を据え置き、声明に新味がなかったことで、90.71まで一時上昇後90.47まで売りに押された。