昨晩の海外

金曜日の海外市場は、注目の米5月雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を下回る結果となったことを受けてドル売りが強まった。非農業部門雇用者数は、+55.9万人と予想の+65.0万人を下回ったが、一方で失業率は5.8%に低下、平均時給も前月比及び前年比で予想を上回り、米雇用環境は着実に回復している。市場は、非農業部門雇用者数の結果で、FRBが量的緩和の縮小を急ぐほどではないと受け止めたようだ。ただ、ウォルシュ労働長官は、「雇用指標はバイデン政権の経済政策が機能していることを示している」、バイデン大統領は、「本日の雇用報告は歴史的な進展を示している」と述べている。尚米10年物利回りは、1.635%から1.552%まで低下、米株価3指数は、強い上昇で終了した。 
 ドル円は109.37まで下落、ユーロドルは1.2104を安値に1.2185まで反発、ポンドドルも1.4201まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円が133.14、ポンド円が155.04まで下落、オージー円は84.85まで値を上げ、NZD円は78.67から79.02で上下したが、カナダ円は90.47まで売りに押された。